2006年08月08日

自分に限界を感じることが、リーダーとしての器を大きくする

昔のことを思い出すと、
私はあまり人に感謝しなかったように思います。

なぜならば、ほとんどのことは「自分でもできる」
と思っていたからです。

電車に乗っても、和食を食べに行っても、仕事をしても。

店員さんや、仕事をするスタッフに対して、
ありがとうという気持ちが薄かったように思います。

それどころか、「オレだったらもっとうまくやるのに」
ということばかり思っていました。


しかし、企業で大きなプロジェクト複数を任されるようになり、
メンバーが30名を超えるようになってくると、
自分だけでは解決できないことがたくさん起こってきます。

小さなチームのときは、詳細までアウトプットイメージを伝えて
仕事を割り当てていましたが、
30名を超えると、大きな方針以外は権限委譲して任せて、信じる、
という仕事のスタイルに変わってきました。

すると、自分では想像していなかったような、
素晴らしいアウトプットを出してくれるメンバーが
たくさんいることに気づきました。

「ここで、こういう(ITシステムの)アーキテクチャにするのか!」
「そういう風にドキュメントをまとめると読みやすいな」

という驚きや感動がありました。

そこで、「これはオレには出来ないな」とようやく自分の限界を
思い知ることになったのです。


それからでしょうか、いろんな人に「助けてくれてありがとう」
と感謝できるようになったのは。

そして、自分の想像以上のものをメンバーと共に創り上げるという、
あるべきリーダー像がそこで分かりました。

メンバーを手足として扱うのではなく、
自立した頭脳の集合体として協力しあうことを覚えたということだ
と思います。


それ以来、電車に乗っても、
「毎日あんなに正確に仕事するのはオレにはできないなぁ。
運転手さん、電車を走らせてくれてありがとう」
と思いますし、

和食を食べに行ったら、
「毎朝魚を仕入れに行くなんてオレにはできないなぁ。
店員さんありがとう」
と感謝しています。


リーダーとは、万能な人間という意味ではありません。

自分の限界を知り、足りないところを補完してくれるよう
メンバーを活躍させるのがリーダーの責務です。

そして、助けてくれるメンバーに
自然と感謝できるようになれば、
リーダーに一歩近づいたということだと思います。
posted by ターレス今井 at 09:17| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | リーダーの仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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